885~960。平安時代前期の僧侶。
ひたすら極楽往生を願っていたが、いよいよ臨終というときに弟子を呼び、「極楽の迎えではなく、地獄の火の車がやってきた」と話した。それは、昔、寺の米を少し借りたことがあり、それを返し忘れたままにしていた罪のせいだった。弟子たちに、借りた米の倍の量を用意させて寄進すると、火の車は去り、極楽の迎えが来たので、喜んで亡くなった。