吉備真備 きびのまきび

  • ひきのまき人 ひきのまきひと

695~775。奈良時代の政治家・学者。717~735の期間、唐に留学生として渡り、学問を修めた。帰国後、橘諸兄に重用されて昇進。藤原仲麻呂の進出によって不遇の時期もあったが、仲麻呂失脚後は再び要職に就いた。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻13-5 165話 夢買ふ人の事

若い頃、夢占いをする女性のもとに行ったときに、国司の太郎君(長男)も夢占いにやってきた。隣の部屋に入って様子をうかがっていると、太郎君の見た夢は、立身出世を暗示する吉夢だったということがわかった。そこで、太郎君が去った後に、占い師に頼んで、太郎君の夢をもらった。おかげで名のある学者となって唐へも渡り、帰国後は大臣にまでなったのだった。