大伴家持 おおとものやかもち
- 中納言家持 ちゅうなごんやかもち
717~785。奈良時代の歌人。大伴旅人の息子。三十六歌仙の一人。『万葉集』の編者とされる。官人としては浮き沈みが激しかった。
登場作品
『小倉百人一首』
6 かささぎの わたせる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける
<七夕の夜にはかささぎが翼を広げて、天の川に橋を架けるっていうけれど、宮中に架かる橋は、そのかささぎの橋みたい。そんな橋に白い霜が降りている。すっかり夜が更けたんだねえ>
新古今和歌集巻第6冬歌・620より。「かささぎの橋」は、七夕の夜に、織姫のもとに彦星を渡すために、かささぎが天の川に翼を広げて橋を架けた、という伝説から。宮中に架かる橋を、このかささぎの橋に見立てたといわれる。