良秀 りょうしゅう

  • 絵仏師良秀 えぶつしりょうしゅう

伝不詳。「よしひで」とも。絵仏師は、仏像画を描いたり仏像に彩色することを仕事としていた僧侶姿の画家。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻3-6 38話 絵仏師良秀、家の焼くるを見て悦ぶ事

隣家から火が出て、自宅にも燃え移った。中には妻子もいたが、自分だけ逃げ出せたのを幸い、道の向こう側から家が焼けるのを眺めて頷き、ときどき笑っている。見舞いの人たちが不審に思ってわけを尋ねると、「今までは不動尊の火炎を下手くそに描いていた。この火事のおかげでこういうふうに燃えるとわかってもうけものだ」と言い放った。のちに「良秀のよじり不動」としてたたえられる仏画を描いた。