880~951。平安時代中期の歌人。
<浅茅の生えた野原のしの原…しのんで忍んでこらえても思いがあり余って、どうしてこんなにあなたが恋しいのだろう> 後撰和歌集巻第9恋歌1・578より。「浅茅」は丈が低いチガヤのこと。チガヤはイネ科の植物で、野原などに群生する。浅茅が一面に生えている場所のことを浅茅生と呼ぶ。