藤原雅経 ふじわらのまさつね
- 参議雅経 さんぎまさつね
1170~1221。「飛鳥井雅経」とも。鎌倉時代の歌人。藤原俊成に和歌を学び、『新古今和歌』の撰者の一人を務めた。蹴鞠の名手で「飛鳥井流」を開き、鎌倉でも指導した。書にも優れていた。
登場作品
『小倉百人一首』
94 み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり
<吉野の山の秋風吹いて夜が更けて、かつての都では衣を打つ音が聞こえる。寒々と…>
新古今和歌集巻第5秋歌下・483より。「ふるさと」は「旧都」という意味。「衣うつ」は、木槌で布地を打ち、つやを出したりやわらかくしたりすること。