生没年不詳。平安時代中期の官人か。
能登守を務めていた頃、鉄鉱石を採掘する職人たちのひとりが「佐渡国には金が出る」と話すのを聞きつけた。そこで、その職人を呼び寄せ、ひそかに佐渡に渡らせて金を採りにやらせた。ひと月くらい経った頃に職人は帰ってきて、実房にこっそり金を渡し、姿をくらませてしまった。