能因 のういん

  • 能因法師 のういんほうし

988~?。平安時代中期の歌人。各地を旅して和歌を作り、歌合でも活躍して後世の歌人たちに影響を与えた。

登場作品

『小倉百人一首』

69 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり

<強い風が吹き荒れる三室山の紅葉が竜田川の一面に散り敷いて、それはまるで絢爛たる錦のよう>

後拾遺和歌集巻第5秋下・366より。三室山も竜田川も奈良県の紅葉の名所で歌枕。川面に散った紅葉を色鮮やかな錦に見立てている。