道因 どういん
- 道因法師 どういんほうし
1090~?。平安時代後期の歌人。多くの歌合で活躍した。和歌の上達に、過剰に熱心な人物だったといわれる。
登場作品
『小倉百人一首』
82 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり
<あなたのつれなさに思い悩み、それでも命は耐えて長らえているけれど、つらい思いに耐えられず、涙ばかりはこぼれ続ける>
千載和歌集巻第13恋歌3・817より。報われない恋のつらさを詠んだ歌。つらさに耐える「命」と耐えきれない「涙」を対比させている。