猿丸大夫 さるまるだゆう

生没年不詳。奈良時代~平安時代前期の歌人とされ、三十六歌仙の一人。しかし経歴は全くの謎で、伝説的な人物といわれる。

登場作品

『小倉百人一首』

5 奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき

<山の奥深く散り積もった紅葉を踏み分けて鹿が鳴く。その声を聞くと、秋はいよいよもの悲しい>

古今和歌集巻第4秋歌上・215より。古今集では「読み人しらず」とされている。「紅葉を踏み分ける」のは、鹿ではなく人である、と解釈する説もある。