平重盛 たいらのしげもり

  • 小松内府 こまつのないふ

1138~1179。平安時代後期の武将。平清盛の息子。保元・平治の乱で戦功を挙げ、平家の隆盛とともに昇進を重ねた。内大臣までいたったが、病を得て、父清盛に先立って死去した。『平家物語』では、父親と対比され、温厚篤実で道理のある人物として描かれる。小松殿、小松内府、灯篭大臣とも。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-27

牛車4、5両ほどを出して賀茂祭見物に出かけた。一条大路は既に見物の車で埋め尽くされている。周囲の人々が「どうするのだろう」と見ていると、予め無人の車で場所取りをしてあった所に収まった。他の人々に迷惑をかけないように、との心配りから、事前に場所を取っておいたということだった。