源資賢 みなもとのすけかた

  • 按察使資賢卿 あぜちのすけかたきょう

1113~1188。平安時代後期の公卿。源有賢の息子。後白河上皇の近臣として活躍した。今様をはじめとした歌謡に才があった。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-25

配流先の土佐から帰京した、藤原師長のもとを訪れた。師長に土佐での様子を尋ねると、答える代わりに後漢の人・韓康のひっそりとした暮らしにまつわる漢詩の一節を詠じたので、涙した。
その後、資賢自身も信濃国に流され、のちに帰京したとき、後白河法皇から今様を謡うように言われた。そこで機転を利かせて、「信濃にあんなる(あるという)木曾路川」という文句を「信濃にありし(あった)木曾路川」と替えて謡い、法皇を感激させた。

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