道則 みちのり

  • 滝口道則 たきぐちみちのり

伝不詳。滝口は、宮中の警護を担った武士。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻9-1 106話 滝口道則、術を習ふ事

陽成天皇の命で陸奥に下る途中、信濃国に宿った。夜中に郡司の妻を見かけてあまりの美しさに心ひかれて部屋に忍び入り、よい雰囲気になった。ところが、身体のある部分が消えていることに気づき、慌てて逃げ帰った。それは、郡司が秘術を使ったためだった。後日、郡司からこの秘術を習おうとしたがうまくいかず、代わりに草履を犬に、藁沓を鯉に、というように、ちょっとした物をほかの物に変える術を習った。さらに、この術を陽成天皇にも教えた。

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